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中学・高校  ·  2018/10/21

定期試験を重視すべき3つの理由

定期試験のイメージ

こんにちは。大崎です。

 

息子が中学生になったら、勉強は定期試験中心で行こうと決めていました。そんなのは当たり前じゃないかという声が聞こえそうです。すいません、ちょっと言葉が足りませんでした。定期試験の勉強に全力を尽くして、できうる限り最大の結果を狙っていこうという方針、ということです。

 

中興一貫校のため高校受験もありません。だから内申とか気にしなくて構わないところ、どうして定期試験に全力投球なのか。その大きな理由3つについてお話ししていきます。

 

インデックス

  1. 定期試験で十分な実力がつく
  2. 授業に沿った勉強が最も効率的
  3. 学内の地位を確立する

定期試験の勉強で十分な実力がつく

 

自分の経験

私は中学高校時代に定期試験を軽視していました。中1から甘く見ていたわけではありません。最初それなりに頑張ってやっていた記憶があります。

 

ところがある時、親が学校の懇親会で、ある先生の「実力テストの結果を重視している。」というような発言を聞いてきました。それで実力テストは頑張ろう、という話になったのですが、時が経つにつれて徐々に実力テストが取れれば文句ないんじゃないか、ということに思ってしまったのでしょう。少しずつ定期試験をおろそかにするようになりました。

 

私が記憶力だけはそこそこあったものですから、困ったことに実力テストで好成績を出すことがありました。それでますます増長して定期試験をなめてしまう。そのうちに結局ボロが出てしまうんですが、その時にやっと気づきました。ちゃんと定期試験の勉強をしていれば良かったと。

 

自分の失敗を繰り返させないため、子供には定期試験重視、ということは生まれる前から決まっていたようなものです。私の教育方針の多くは、自分を反面教師としたものとなっています。

 

学校を信じる

中学受験経験者には、小学校の授業を言葉は悪いですが馬鹿にしていた人も多いでしょう。塾で難しいことを先に習っているのですから無理もないことです。

 

それに慣れてしまって中学でも授業を聞かないのはよくないことです。みなさん思い返せば、小学校の授業を甘く見ていた最大の理由は、簡単過ぎてテストでも満点連発できたからではないでしょうか。受験して入学した中学で同じようにしてもよいのは、やはり簡単に満点が取れるような場合のみです。そうでなければ授業を聞く価値はあるはずです。

 

せっかく志望して進学したですから、その学校を信じてみてはどうでしょうか。それで十分に実力はつきます。力がつかない学校だったらとっくに廃れているはずですから。授業だけでは物足りなくなってしまったら、その時点で塾なり他のことに手を出していけば良いと思います。

 

一夜漬けは極力避ける

昔の私は、実力テストが取れればいいと曲解しましたが、実力テストが大事なことには今も昔も変わりありません。でも大丈夫です。定期試験の勉強をしていれば力は自然とついていき、実力テストに対応できるようになります。

 

ただし、実力テストと定期試験の間に、あまりにも大きな順位の隔たりがあると不安になります。定期試験では良い成績なのに実力テストであまりにもダメだと、真の実力がないとみなされるかもしれません。極端な話、馬鹿にされるようなこともありえます。それだけは避けないと、すっかり自信を失ってしまっては大変です。

 

逆に定期が悪くても実力テストで取れるような人がいると、定期の勉強をするのが馬鹿馬鹿しくなりかねません。そういう人はいるかもしれませんが、毎回毎回全ての実力テストの成績がよいとは限らず、たまたまのことも多いはずです。実際息子の学年にはいませんでした。また実在するとしても、それは特殊な方法または天才ですから、真似すべきではありません。

 

実力テストでも好成績を上げるには、マメに勉強することに尽きます。例え暗記科目でもです。一夜漬けだけでやろうとすると、定期試験が終わった後にパァ〜と抜けていくことがあります。そうならないためにも、試験勉強は突貫工事ではなく、何度も繰り返す方法でやるようにするのが最善です。

 

 

授業に沿った勉強が最も効率的

 

時間は有限

中学では部活もあります。高校受験がないことを活かして部活を頑張ることも、中学受験の目的の一つだった人はいるはずです。そうした中で、勉強と部活を両立させるために最も効率的な方法は、学校の授業を活用することです。

 

放課後は部活に出ると、どうしても勉強の時間は限られてきます。部活後に仲間と馬鹿話をして過ごす時間も楽しかったりして、帰宅時間も遅くなることがあると思います。すると余計に勉強の時間は取りにくくなるでしょう。

 

そこで勉強時間を確保するには、授業の時間も勉強時間として計算に入れていくことが一番確実なやり方となります。

 

勉強は2時間まで。これは我が家の方針で、家庭での学習に通学時間などのスキマ時間を含めた、学校以外での日常の勉強時間の上限を定めたものです。この方針は大学受験前まで実践されましたが、それでうまくいったのは授業をきちんと聴いたからです。

 

中高は平日は毎日6コマ授業、土曜は4コマです。体育等もあるので、学習時間は一日4コマとします。1コマ50分ですから、学校での授業は1日当たり200分として計算しましょう。この200分を場合によっては予習したりすることで100%使い切れたとしたらどうですか。1日の勉強量はこの200分に、学校外での120分を足した320分となるのです。ざっと5時間以上。

 

学校での200分をどう使うかによって勉強時間はずいぶん変わることが分かります。勉強時間を捻出するために、これ以上効率的な方法は他にはありません。

 

悪い噂に惑わされない

学校では先生についての噂がすぐに広まります。特に、○○先生の教え方は良くないという類の悪い噂は広まりやすい気がします。でもそういう噂には要注意。決して鵜呑みにしてはいけません。

 

息子の英語の先生の話です。メインで教える先生でした。音声は重視しない授業で、昔ながらの英文法中心でした。でもレベルは高かったと思います。しかし中学1、2年の頃、その先生の教え方が悪いという噂が回りました。親にまで波及して、むしろ保護者間で広まったのではないかと思われます。

 

親がそういうことを言い始めると良いことがありません。子供は少しでも楽をする理由を探します。親が先生の英語は良くないらしいなどと言うと、そんな授業はまじめに聞かなくても良いと思わせるお墨付きを与えることになってしまう危険性があります。学校に入れた以上、まずは学校をそして先生を信じて、少なくとも悪口を言うのは控えるべきです。

 

幸い、その英語の先生は人柄が良く人気で、学年が上がるにつれて息子の学年の英語の成績は良い方だという理解が広まると、悪い噂は聞かなくなりました。それどころか保護者からも人気の高い先生として知られるようになったほどです。

 

どんな授業でも聴く

けれども、本当に実力の足りない先生というのは存在します。教え方が要領を得なかったり、ノートがまとまっていなかったりと、理由は様々です。

 

そもそも学校の先生は、塾や予備校の講師に比べると物足りないことが多いものです。常に人気を取れるかを考え、それが取れなければ授業数が減らされ、さらには解雇という厳しい環境に置かれている予備校講師と、そう簡単にはクビにならない学校の先生とでは意識が違いすぎます。比較してはいけません。

 

ならば、塾・予備校を中心に学習してはどうかと考えますが、それは難しいでしょう。その分の学校の授業を捨てて、塾の勉強をさせてもらえるなら何とかなるかもしれません。でも現実には授業を無視するわけにはいきません。授業を聞かず内職をさせてくれる先生なんてほとんどいないからです。塾の勉強は予習復習の時間が足りず、学校の勉強も中途半端になって、消化不良に陥ってしまうのは必定です。

 

それに、見落としがちなところですが、教え方がわかりやすいということがそのままイコール素晴らしい、とは限りません。

 

中学に入るまで、とりわけ小学校高学年で正しく頭を使ってきていれば、中学高校の勉強は独学でもそこそこ何とかなります。1から10まで理解しなければいけない科目があるとして、自力で8か9までは文字通り十中八九持っていけるでしょう。そして概念にしても知識にしても、自分の中に本当に定着するのは、自分の頭で考えて消化できたときだけです。だから自分で考えた8〜9は完全に自分のものになったと言えます。

 

それなのに、もし1から10まで全部わかりやすく説明してもらったとしたらどうでしょう。その概念なり知識は本当に自分のものになっているかどうかを疑わないといけません。教え上手な先生は本当にわかりやすく説明できるので、自らの頭の中で理論を再構築して本当に理解したのかを確かめる必要があるのです。講師の軽妙なトークと口の巧みさでごまかしていることもあり得るので注意しないといけません。

 

そういう観点からみると、教え方が悪い先生は10のうち6か7までしかしえられないとして、残りの3か4を補完すれば良いということになります。その足りない部分は自力で考えることになるので、10まで全部教えてもらうよりも後々まで定着する可能性が高くなると考えます。

 

だから実力不足の先生もあながち悪いことばかりとは言えません。そして、そういう先生は塾や予備校では出会えない貴重な先生です。進学校ならそんな先生はそう多くはないでしょうから、ありがたい体験をさせてもらえると思って真剣に授業を聴くべきです。

 

定期試験の範囲内で拡張する

教え方が悪いというよりは、授業内では高いレベルまで教えない、という先生もいるでしょう。その場合は、上位の問題集を自分で探させるなり親が見つけるなどしてやらせることをオススメします。授業の範囲では物足りないレベルなわけですから、そこまでやっても大丈夫です。

 

理想的には、どの科目でも定期試験の範囲内で一番の難問レベルまでこなしたいところです。でもそれはあくまで理想で、現実的には得意科目でなければそこまではできないでしょうし、余裕がなければ決して手を出すべきではありません。

 

 

学内の地位を確立する

 

定期試験重視の3つの理由の中で実は一番大事だと思っているのは、学校内での地位を築き確かなものとすることです。

 

最も回数が多いのが定期試験です。3学期制なら年5回もあり、その都度成績が出ます。これで毎回好成績を取っていれば、自然と学年内で名前が知られていくようになります。先生からの覚えも良くなりますし、生徒間でも頭が良い人としての地位が固まっていきます。

 

そうなればシメたもの。人間誉められればやる気も出ます。テストで成績が良かったら何か欲しいものを買ってあげるなんていう条件も結構です。しかし、それよりも周囲からの評価、これ以上にやる気を出させてくれるエサはありません。

 

多分、プライドも持つようになります。その結果、成績を落とすとみっともないので努力をするようになるでしょう。地位が人を作るといいますが、頭が良いという評判に恥じないようにという意識が働いて、一生懸命に勉強することが期待されます。男子はプライドの生き物ですから、特に効果があるはずです。


最後にまとめると、定期試験を真剣に取り組むべき理由はこの3つでした。

  • 定期試験で十分な実力がつく
  • 授業に沿った勉強が最も効率的
  • 学内の地位を確立する

大学受験直前期を除き、定期試験は常に目の前にある一番身近な目標でもあります。是非とも甘くみず、全力で取り組むべきであると強く主張したいと思います。

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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