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小学校  ·  2018/07/16

書かないで覚える漢字学習法

空中に書いた漢字の二文字

こんにちは。大崎です。

 

後天的に地頭を鍛えるならば、ワーキングメモリを大きくすることが大変有効です。

 

参照:考える力をつけるワーキングメモリを拡張する方法

 

そのために役に立つ練習法が「頭の中で再現する」ことと「頭の中で動かす」ことです。後者の代表的な題材には暗算、文章題を頭の中だけで解くこと、そして漢字がありますが、今回は漢字の学習法について紹介します。


インデックス 

書かない漢字学習法に至った経緯

書かない漢字学習法の実践

 空中に書く

 次第に頭の中へ移行

漢字学習の進め方

 漢検をベースにする

 使用教材

最後に


書かない漢字学習法に至った経緯 

 

私が小学生だった40年前は、今よりももっと学校の宿題が多かったです。計算ドリルが漢字ドリルがよく課題として出されたものです。特に漢字は面倒で、ノートにびっしりと書かされました。いい加減に書いて提出したこともしばしばでした。

 

あまり熱心に取り組まなかったことが良くなかったのでしょう。漢字は得意ではありませんでした。中学受験のために通った塾のテストでも、漢字で満点を取ったことはありません。塾の先生に「書き殴るのはやめよ、悪いクセだ。」とテストに書かれていたことが忘れられません。(書き殴るの意味がわからなかったことが、忘れられない本当の原因です。)

 

中学に入った後も漢字はやはり得意ではありませんでした。かと言って苦手なわけでもありません。この頃には、漢字を書くのが面倒くさくて眺めているだけでやっていたのですが、だんだんできるようになっていき、気がつけば点を取れるようになってきました。中3の頃には漢字だけは学年でもトップクラスにできるようになっていました。

 

おそらく要因は、汚かった字がだんだんマシになっていったことです。塾で書き殴りを指摘されていたように、下手くそな字を書いていました。ぞんざいな性格も災いしていたでしょう。それが年月を経ることで多少なりとも落ち着きが出てきて、読める字になったのだと思われます。

 

小学校の頃から、宿題で学校に提出する以外ではあまり書き取りをしていなかったのが、中学へ入ってから書いて覚えることがほぼ無くなったというだけで、根本的なやり方自体は変わっていなかったと思われます。

 

学校でやらされた大量の書き取りが、私の漢字力のベースになっているかどうかが不明でしたが、書かない学習法はとても有効だと思っていたので、息子が漢字を勉強するときにはやらせてみるつもりでいました。

 

書かない漢字学習法の実践

 

空中に書く

私が子供の頃に読んだマンガで「塾師べんちゃん」というタイトルのものがありました。小学校高学年くらいの子供が低学年の子供に、優れた勉強ノウハウを教えるというマンガでした。同じ作者の「スーパー食いしん坊」の勉強版のようなイメージです。

 

(調べたら、こんなマイナー漫画まで復刊されていました。すごいですね。)

 

他の勉強法は覚えていませんが、漢字の回だけは印象に残っています。そのやり方は、新聞紙いっぱいに筆を使って大きな字を書くというものだったと記憶しています(微妙なところは違うかも)。要するに普通ではありえない大きな字を書くことで、字を印象付けて忘れないようにするということだったと思います。

 

その方法を応用して、目の前の空中に手を使って大きな字を書くというのが息子に実践させた漢字勉強法です。

 

私自身はこのやり方で漢字を覚えたことはありません。しかし、子供の頃にやっていたやり方は頭の中で繰り返し書くことでしたから、そこに至るまでのつなぎとして、まずは空中に書くことから始めさせました。

 

面倒でなければマンガのように、新聞紙に筆で書いても良いとは思いますが、空中に書く方がより優れていると思います。というのも、空中に書く場合は、それまでに書いた部分を残像として残さないといけません。その残像を残すことが、将来的に頭の中の作業台で書くときの練習になります。それに、新聞紙よりも大きく書くこともでき、うまくイメージできれば強い印象を残せると思います。

 

最初は手を使って、できるだけ大きく書かせました。肩から先の腕全体を使い、時にはヒザの屈伸も併用し、大きくダイナミックに動かします。幼稚園児〜小学校低学年くらいまでなら、喜んでやってくれると思います。少なくともノートにちまちまと書取りをするよりは食いつきが良いのではないでしょうか。

 

次第に頭の中へと移行

その状態から、最終的には頭の中で書けるようにしていきますが、その過程は子供の好みや性質に合わせて自由にやってもらえれば良いです。

 

手は、腕全部を使っていたのが、肘から先になり、手首だけになり、人差し指だけから手を使わなくなるまで、順番に段階を追っていく場合がオーソドックスです。でも、どこかを飛ばしたり、一気に手を使わなくなるまでに進むこともあり得ます。最後まで指で書くのをやめられないということもあるかもしれません。そこは個人個人でやりやすいようにすれば良いでしょう。

 

頭の中で、というのも個人差があるみたいです。目を閉じるか開けるか。開ける場合も、宙を見るかうつむくか。覚えたい字を見るか視線から外すか。最終的に頭の中で書けるならば、これもやりやすい方法で構わないでしょう。

 

 

漢字学習の進め方

 

漢検をベースにする 

漢字は字を書き始めたときから少しずつ書かせていきました。息子の場合は日記を書き始めてからですから、幼稚園年中の後半からです。

 

漢字学習は漢字検定をベースにして進めました。その前、年長の時に10級を受けたのですが、親の不手際で遅刻してしまい、間に合わずに落ちてしまいましたので、10級に受かったのは1年の時でした。その後は落ちることもなく、5年生の時に3級を取るまで続けました。

 

漢検を使ったのは、その合格しやすさが一番の要因でした。漢字で7割で合格というのは楽です。そのため気楽に受けることができました。実際にはだいたい9割くらい取っていたと思います。

 

気をつけたいのは、例えば5級は小学6年生までの漢字が範囲ですが、そこまで取っていれば小学生の漢字が完璧と言うわけではありません。次の4級まで受ければ、書き問題で5級の漢字がたくさん出てくるという雰囲気なので、学年を越える級でも受けた方が適正な実力が付きます。多少飛び級になっても、漢検は合格しやすいので大丈夫だと思います。3級まで取っていれば、小学生の漢字に関しては問題ないと言えます。

 

使用教材

4〜6年生の漢字には問題集を使いました。薄い500円くらいのものでした。構成は次の通りです。まず最初のページの表裏に漢字が10個程度出ていて音訓と書き順、五マスくらいの書き取り練習用マスがありました。その次のページに読み練習、そしてその裏に全く同じ問題の書き練習がある、というものでした。この繰り返しで最後まで、という問題集でした。

 

読み書きが同じ問題というのが気に入って買いました。ちなみにその問題集をやるときには、漢字を書きました。別に書くことが禁止ではありませんので。間違った字を復習するときには書かない方が多く、最後の仕上げや確認に1回書くか書かないか、というところでした。

 

しかし、実質、その問題集が必要だったかはわかりません。漢検の中学の範囲の4級と3級の分は、そういう問題集をやっていません。過去問をやるのみで合格しました。結論としては、漢字の勉強は漢検の過去問のみで大丈夫、ということになります。過去問はだいたい13回分くらいありますが、それをやって、間違った問題を復習するだけで、全13回の途中からは合格点を下回らなくなります。

 

最後に

 

再度おことわりしておきますが、漢字を紙に書いてはいけない、という話ではありません。どうしても書きたいという人は書けば良いでしょう。

 

私は息子の漢検受験に合わせて受検しました。2級まではノー勉で楽々だったんですが、準1級からは厳しかったです。見慣れない漢字も多くなり、頭の中メインで勉強しましたが、仕上げには1〜2回書いてみるようにしました。だから、書きたいときにはどうぞ書いてください。その中で少しずつ頭の中で書く練習を増やしていくようにすれば、十分に頭の働きは良くなると思います。

 

可能ならば全面的に、できない人は少しずつ、書かない漢字学習法を導入してはいかがでしょうか。

 

ここまで読んでいだだきましてありがとうございました。

 

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考える力をつけるワーキングメモリを拡張する方法

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