塾なしで医学部に入れる
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小学校  ·  2018/06/12

勉強は2時間まで

 

塾なしで行くことを決めたところまで書きました。

 

塾なしにすることにより、塾に行くはずだった時間を使えるばかりか、塾への往復の時間もバカにならないので、勉強に充てようと思えば結構な時間が作れるはずです。しかし、私は勉強の時間に制限を設けました。

 

 今回は、どうして勉強に制限時間を設けたのかについて書いていきます。


インデックス

  • 「使えない人」は意外と多い
  • 勉強は一生続ける
  • 決めた時間は守る

「使えない人」は意外と多い

 

人生も長くやっていると、地位や肩書きは立派だが、それに見合う実力を持たない人間に何度も遭遇してきました。

 

医師にもいる

 

息子がインフルエンザの症状を示している(急に高熱)のに、いくら頼んでも検査してくれない医師。別の病院に行くとすぐに結果が出ました。新型だったので、すぐに隔離されました。 

ヤブ医者

こんなこともあります。息子が普段と明らかに違う様子で、調べたら肺炎の症状に似ているので病院に行ったら中耳炎との診断。妻が食い下がってレントゲンだけでも撮ってくれないかと頼みました。なかなか承諾してもらえないので、自由診療扱いでも良いからと懇願したところやっと調べてくれました。結果はやはり肺炎。即入院です。息子はまだ小さかったので、そのままにしてとおくと命にかかわるところでした。その医師はおどけてWピースをし、「お母さん粘り勝ちだね」です。ちょっと可哀想になりました。

 

次は妻の話ですが、調子が悪く病院にかかったところ、悪いところが見つけられないばかりか、詐病じゃないですかと言われたことがあります。つまり嘘の病気、仮病と言うわけです。ショックを受けた妻が病院に行く気力が失せて放っておいたところ、卵巣が腫れ上がり危うく手術寸前まで行きました。なんとか薬で逃れられましたが。医師としての腕が悪いのは百歩譲って仕方ないにしても、患者を嘘つき呼ばわりは、人として欠陥があります。

 

ちなみに、これらは何十件もの事例のなかの3つではありませんよ。私や妻はモンスターペイシェントではありませんから。他にもこんな病気が心配なので調べてもらえませんかと言ったことは1~2件ありますが、そのときのお医者さんは快く検査してくれました。確かにそれは心配だね、調べてみよう、とおっしゃってくれて。

 

医師は患者の不安を取り除くのも仕事なので、あまりにトンチンカンなことを言っているのでなければ、対応すべきだと思います。これは息子にも良く言い聞かせています。とにかく、やれることをやって言葉を尽くせと。AIの発達も見込まれる医学の世界で、これから必要なのは患者と向き合いコミュニケーションをこれまで以上に密にすることと感じました。そうでないと淘汰されるでしょう。

 

他分野でも「使えない人」は少なくない

使えない弁護士に会ってしまったこともあります。不運にして手抜き建築に当たってしまい訴訟沙汰になったのですが、紹介された若者が、まあヒドい弁護士で、まったく闘ってくれません。代理人として完全に失格でした。知識も乏しかったし、理解力もなくコミュニケーションが取れない。弁護士の質が低下しているのは本当だと感じた事例でした。

 

他にも、ろくな授業をしない先生、全く裁量をしめそうとしない杓子定規な公務員など、プロ意識にかけている人は、身近にたくさんいます。日本は大丈夫なんでしょうか。

 

そもそも、難しい試験をくぐり抜けてきた人は、特別な地位を手にした分だけ、社会に対して重い責任を背負っています。にもかかわらず、免許や資格を取るまではがんばったのに、取得後は努力をしない人が多すぎます。そうなってはおしまいです。社会の役に立っているとは言えません。

 

むしろそういう職種は、なってからが勝負です。なった後も勉強を続けないと、責任を果たしたとは言えないのです。

 

プロ意識がこれまで以上に必要になる

欠けている場合に、難関資格職ほど非難されるものではありませんが、どんな職業でもプロ意識は必要です。特にこれからは、たとえ一流企業でも入社して一生安泰はなくなりました。入社後も精進して研鑽を積み、プロフェッショナルだけが生き残れる時代です。

 

今でこそ超売り手市場で就職は楽ですが、景気はいつまでも良くはありません。だいたいこの間までずっと悪かったじゃないですか。いざ不景気になったときに、真っ先に解雇または閑職に追いやられるのは、プロ意識に欠けた人達です。仮に好景気が続いたとしても、努力を続けた人間とそうでない人間とでは、収入に天と地ほどの差が付いてしまう実力主義の世の中になっています。勉強は一生続けないといけない時代はもう来ているのです。

 

息子には小さい頃から、どんな分野であろうとも「デキる人間」になれ、といい聞かせてきました。医学部に行くことになったのです。当然医者になって終わりじゃなく、目指すは名医です。

勉強は一生続ける

 

デキる人間になるためには勉強を一生続けないといけません。そしてそのためには、小さい頃から毎日勉強する習慣をつけ、且つ持続可能な無理のない時間を設定する必要があります。

 

小学校で1時間半。中学から高校までには1日2時間くらいを目安にできるようになれば十分と考えています。これは私が学生の頃を振り返って割り出した時間です。これくらい毎日勉強していたら、東大に入れたんじゃないか、と大学時代によく考えたものでした。そういう私の中高時代は、普段の勉強時間はほぼゼロ。宿題もろくにやらず、先生に当てられそうなところのみを授業前に先回りして覚えたものです。しょせん付け焼き刃で失敗するんですけど。そしてテスト前だけ勉強する。これではどう考えてもダメです。そんなダメ人間は私で打ち止めにすべきなので、息子には1日2時間の勉強習慣をつけさせようと考えました。

 

普段は2時間で、試験前などの特別な時期だけ増やせばよいのです。それで高3の秋まで続けられれば、後はラストスパートで踏ん張れば大丈夫。こう考えていました。

 

実際の勉強時間はどうだったのか?

中学受験の時は5年生から6年の秋まで、均すとせいぜい1日1時間半くらいでしょう。友達と午後6時まで遊ぶことが多かったですし、テレビも見てました。夜は10時には寝るようにしていました。これはちょっと少なすぎて、受験の失敗につながったのかもしれませんが、小学生に無理をさせなかったという視点からは成功なのでしょう。土曜日は時間は決めてなかったですが、おそらく3〜4時間やりました。日曜日は出かけることが多かったので、やれる時だけです。

 

 中高ではうまくいったと思います。中2くらいで1日2時間を確保できるようになり、高3秋まではそれを守ったと思います。それどころか、高2から謎のスランプに陥り、2時間が1時間に減ってしまいます。高3の1学期でも、平日の勉強時間はそれでした。

 

こちらももちろん休日は別です。休日は2時間を超えることもありました。学校がないのですから、午前中ちょっとやると2時間超えてしまいます。それでも4時間も5時間もということはほとんどありません。3時間くらいでしょう。これも決めておいたほうが良かったかもしれません。でも遊びに行ってゼロ時間ということも多かったので、決めるとまた余裕がなくなったと思います。休日は自由勉強で正解だったでしょう。

 

長期休暇は自主的に計画を練らないとダラダラ過ごすだけになるので、午前中を中心に4〜5時間組んでやっていました。受験前の春休み、夏休み、冬休みは10時間を目標にやってました。最大で12時間までやったそうで、それが限界とのことです。

 

決めた時間は守る

 

決めた時間以上の勉強は必要なし。やるべきではないです。確かに勉強で成果をあげるためには時間は絶対に必要です。けれども、無尽蔵に勉強時間があれば良いかというと、必ずしもそうとは言えません。

 

学生時代を思い出すと、成績の良かった人は部活動もやっていた人が多かったイメージです。社会に出てもそうです。仕事は忙しい人間に頼め、というのは半ば常識です。そういう人達は時間をやりくりする技と、時間内に仕上げる集中力を持っています。

 

集中力を発揮するには制限時間を決めることです。ダラダラとやっても効率が悪いだけです。目標時間を設定して、その枠でやり切ろうという意志を持たないといけません。時間内に終わらなければ、一旦はスパッとやめた方が良いでしょう。いつもいつも安易に時間を延長すると、時間管理の意識が育ちませんから。この時間しかないと思えば、自然と集中力は高まります。

 

例外は好きな科目です。趣味には没頭できるように、好きなことなら集中力が続くからです。時間を忘れるほど好きな勉強があるのは幸せです。それは天からの贈り物のようなもので、一種の天才です。うらやましいですね。息子にはそこまでの科目はありませんでした。ただし、その科目は最後に回します。好きでやっていても頭は疲れるので、後が続かなくなります。

 

いずれにしても、勉強だけしていてはつまらない。家族や友達とのつきあいもあるし、習い事やクラブなどの課外活動もあります。趣味に充てる時間も必要です。メリハリをつけるためには、ダラダラする時間だって大事でしょう。いっぱいいっぱいになっては絶対に長続きしません。だから勉強は2時間までなのです。もっとも、途切れずに毎日2時間はそんなに楽でもないですけど。

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