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小学校  ·  2020/10/07

地頭を鍛える勉強ツートップ ②文章作成

子供でも取り組むことのできる地頭を鍛えることのできる勉強として、算数について前回みてきました。

 

前回の記事

地頭を鍛える勉強ツートップ ①算数

 

今回はもう一本の柱、文章作成です。算数と同じく、メインは論理力の育成ですが、他にもメリットがたくさんある文章作成についてみていきます。

 

他人に伝える力がつく

 

まずは書けることを増やす

自分の気持ちを他人に伝えたいときに「~に行きました。楽しかったです。」だけではあんまりです。いつ、どこで、といった5W1Hだけでも書くことは数倍になります。さらに細かく時間を区切り、時系列とともに実況風に書いたり、1場面だけに絞って、より詳しく描写を入れていくなど、実は書けることはたくさんあることに気づくようになります。これは数をこなせば必ずできるようになります。

 

主張したいことがある場合も、結論だけ書いていては他人によく伝わるはずもありません。主張するきっかけ、理由を書くのはもちろん、時には具体例を出したり、言い回しを替えたりと、手を替え品を替えて表現していきます。これもやはりたくさん書くことで培われます。

 

論理が身につく

書けることが増えてくると、どうすれば自分の言いたいことが他人に伝わりやすくなるのかに意識が移っていきます。わかりやすい言葉で書かれているだろうか、意味が通じるだろうか、話の展開に無理はないだろうか、こういうことをだんだん考えていけるようになるでしょう。

 

そのように、読み手を意識することが非常に重要です。読む相手が理解できるということは、共通のルールである論理が機能していることを示しています。つまり、自然と論理的思考が養われているのです。

 

読み返すことで力が付く

読み手を意識して書くだけでも論理力や表現力は身につきますが、より効果的に伸ばすには、書いた文章を時を置いて読み返すのが適しています。1週間前とか1ヶ月前に自分が書いたものを読み返してみるのです。

 

書いた後に一定期間空けば、たとえ自分の書いたものであっても、そこそこ客観的な読み手になることができます。読み手の視点で、わかりやすいかどうかを判定できるのです。

 

すると、間違いや不備が思いの外たくさん見つかるので、それを自ら添削して直していきます。自分で自分にするダメ出しなので遠慮なくできます。直せば文章は当然良くなりますし、書く力も伸びたと実感できて一石二鳥。その直したものもまた一定期間置いて見直しても良いでしょう。

 

客観的に自分を見る能力をメタ認知といい、頭の良さのひとつとみなされることも多い力です。そういうものも身につくなら、まさに良いことずくめです。

 

読解力がつく

書く力がついてくると、付随して読む力も伸びます。日頃どうやって伝えれば良いか、どう論理を展開していけば良いかを考えているので、読むときにも自然と筆者が何を伝えようとして文章を書いたのか、ということに目がいくようになるからです。

 

そうやって難しめの文章の論理展開を見抜けるようになると、それを真似したり参考にして、自分が書く方のレベルも上がってくる。すると、また一層難しいものが読めるようになる。このようにしてますます読解力が伸びていくことが期待できます。

 

発想力がつく

書くという行為は発想の一形態です。自分の経験したことを書くのであればそれはオリジナルで立派な創造作品です。

 

また、元は他人様の意見でも、それをベースに自分の考えを乗せて述べるのなら、そこにはわずかでも自分が生み出したと言える部分があります。たとえ他人からみれば全部受け売りに見えたとしてもです(それをオリジナルとして外に発表するのは控えた方が良いと思いますが…)。

 

つまり、書くことは常に何かを生み出している行為だ、と私は思うのです。

 

書いていくうちに、筆が乗って、当初思ってもいなかった予定外の方向に話が進んでいくことがあります。そういうときはおそらく、何かひらめいている状態です。

 

発想力を鍛えるのは難しく、これといった決め手はありませんが、書くことによって何かを思いつく機会は増えていると言っても間違いではないと思っています。

 

語彙が増える

これは言うまでもないでしょう。たくさん書いているうちに、新しい漢字を使ったり、慣用句や四字熟語・ことわざを使いたくなったり、小難しい言い回しを使ってみたくなるもの。子供ならなおさらそうだと思います。

 

せっかくですからどんどん使ってもらい、ボキャブラリーを増やしてもらいましょう。あまり難しく書くと通じにくくなるということは、大人になるに従ってわかればよい話です。

 

自信がつく

いろいろなテーマでたくさんの文章を残していくと、自分のことがよく分かるようになっていきます。

 

数年前ですが、自分探しが流行りました。この現象は、自分と向き合ってきた経験が少ないから起こったと考えています。その点、書くことによって自分のことが理解できていれば、自分が何者なのかで悩むことは少ないはずです。

 

それどころか、人一倍考えてきたという事実は、自信につながることが多いと推測します。書くとたまに自己嫌悪に陥ることもある私のような人間もいますが、少数派でしょう。


以上、文章を作成することのメリットを考えてきました。算数と共に、これ以上ないほどに有益です。勉強の両輪として、どちらも得意となるようやっていきたいものです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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tagPlaceholderカテゴリ: 国語, 2020年10月, 文章作成

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