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opinion  ·  2020/10/05

「考える」を考える

地頭をよくする方法は考えることである、というのが私の主張で、これまでも何度か申し上げてきたし、これからも変わることはありません。

 

でもこの「考える」は幅広くいろんな意味が含まれており、フワフワしたつかみどころがありません。

 

そこで今回は、頭が良くなる「考える」はいったいどういう意味なのか、私の意見をハッキリさせておくことにします。

 

辞書の意味

まずは辞書に載っている意味です。愛用しているpomeraに内蔵されている明鏡国語辞典MXから引用すると、6つの意味を挙げられています。

  1. ある物事や事項についてあれこれと頭を働かせる。思考する。特に筋道を立てて問題や疑問を解決しようとする。
  2. そのことを心に置いて、あれこれと思考や想像をめぐらす。
  3. 周囲の状況などをあれこれと気遣う。考慮する。
  4. 新しい方法や技術などを工夫して生み出す。考案する。
  5. 物事について、疑念・予想・推測・希望・決意などの気持ちを持つ。思う。
  6. 思索や推論の結果として、物事に判断を下す。理性によって判断する。

これらの意味をベースにして、地頭という観点からは必要のないもの(3の意味とか)を省略し、組み替えたり統合しながら、私なりの頭が良くなる「考える」について分類すると、次のようになります。

  • 論理を働かせる。
  • 頭の中で思い浮かべる。想像する。
  • 工夫して生み出す。発想する。

以上の3つです。凝縮されてシンプルになり、わかりやすくなりました。さらに短く、論理・想像・発想とまとめることもできます。思い出すときの引っかかり(フック)にしてください。

 

それでは、この論理・想像・発想についてそれぞれ説明をしていきます。

 

論理を働かせる

筋道を立て、それに沿って話を組みたてたり深めていく。これが論理を働かせるという「考える」です。

 

論理は社会での基本的なルールで、国際的にも通用する共通の約束事です。多分細かいところで地域差はあるでしょうが、大まかには共通するはずです。

 

論理が必要不可欠な理由は明らかです。他人の意見を正しく受け取り、自分の意見をできるだけ正確に発信するために必要なルールが論理だからです。

 

正しく理解し正しく理解させる。これだけのことですが、なかなか難しい。人から人への意志の伝達が100%正確になされることは非常に困難です。それでも、社会的に責任ある立場であればあるほど100%に近づけていく努力が大切で、食い違いを最小限に食い止めないと混乱が収まりません。

 

だからこそ、論理を駆使して正しく考える習慣は、小さい頃から身につけておきたいものです。学校の勉強や受験でも論理は訓練できますし、実際大いに役に立ちます。論理を身につけるための勉強だと言っても過言ではありません。

 

想像する

「想像する」には2つの意味の頭を良くするための「考える」が含まれています。

 

理想の姿を思い浮かべる

ひとつ目は、なりたい理想の自分や社会を思い描く、という「考える」です。

 

理想は、自らを突き動かすモチベーションの役割を担い、欠かすことができません。いつでも思い浮かべることができるなら、やがて実現に近づいていきます。

 

大きな理想に向かってスモールステップで目標を設定してくのが定跡です。すぐ達成できる小目標から、一里塚の中目標を常に意識しておきましょう。

 

頭の中で作業をする

ふたつ目は、頭の中で作業をするという意味での「考える」です。

 

作業スペースを広くすることで論理を広く深く展開することが可能になります。この後に紹介する「発想」という考え方においても、広いスペースで複数を同時に思い浮かべられれば、うまく運ぶ確率はきっと上がるでしょう。

 

発想する

新機軸を思いついたり、創作するために頭を使うことも「考える」です。

 

論理を用いて積み上げたり深めていくロジカル的思考と対照的な、水平的で多角的に考察するラテラル的思考もこの発想する部類の「考える」に含まれます。

 

発想は、誰にでも簡単にできるものではないからか、周囲から頭がよいとの評価が得られやすい考え方です。当然、社会での成功につながる可能性も高まります。

 

発想力といっても、無から突然ひらめくということは狙ってできるものとは思いません。偶然にひらめいたということはありえますが、そのやり方を誰かに教わることはおそらく不可能で、人から教われないことはどんなトレーニングをしても身につけられないでしょう。

 

ちなみに私の発想は(たいした発想・創作はできませんが)、過去の経験値や記憶していたものがうまく結びついたときに起こります。

 

そのやり方ならばどうすれば良いか知っています。知識を増やし、多様な論理的思考方法を蓄積して引き出し多くすれば良いのです。数ある引き出しから道具を出し、それらを頭の中の作業スペースに並べて多角的に眺めれば、何らかの着想が得られやすくなると思います。

 

まとめ

以上、私の考える、頭が良くなる「考える」は、

.論理的思考を行う

 想像する

 発想する

の3つです。私は「考えることが重要」とことあるごとに申し上げていますが、そういうときにはこの論理・想像・発想の3つのどれかですので、思い出していただければ助かります。

 

 

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tagPlaceholderカテゴリ: 教育論, 2020年10月

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