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大学  ·  2020/04/30

医学部は入った後の勉強の方が大変って本当?

息子が医学部に行くことが決まってから、医学部とはどんなところなのかをいろいろと調べていくうち、特に気になったのが次の2点。

  1. すぐに留年してしまう
  2. 大学受験よりも勉強しないといけない

これらについて息子から聞いた話をまとめました。

本当にすぐ留年してしまうのか?

 

これはそこそこ本当です。そういう仕組みになっているからです。

 

必修科目ばかりで構成されている

私は文系だったのですが、大学の単位を取るのが大変だったという記憶はありません。試験が楽だとかレポート提出だけだとか、そういう基準で科目選択していました。今思えばもったいないやり方だったかもしれません。

 

当時本当に数少なかった留年の理由の多くは、必修の語学を落としたというものでした。「語学だけは落とすな」これだけは気をつけたものです。

 

それほどまでに重要な必修科目ですが、医学部ではその必修科目ばかり。科目選択は1年次の数科目のみで、残りはすべて必修なのです。全部語学というイメージでしょうか。

 

しかもそれらは1科目でも落としてしまうと留年です。いわゆる「単留」です。語学のように気を抜けないもので全てが構成されているのだから厳しいのも当然です。その上各科目はボリュームもあります。甘くありません。

 

大学ごとの温度差が大きい

どこの大学もそういった仕組みは同じだと思いますが、実際に留年してしまうかどうかは各大学によって大きな差があります。得点が足りない者は厳密に落としてしまう大学と、評定は低いもののゆるく進級させてやる大学とがあるからです。

 

東大等の旧帝大は総じて進級基準が甘いと言われています。優秀な人材が集まっている割には国家試験の合格率がさほど高くないのはその影響でしょうか。(専門科目が始まるのが遅いという理由もあるようです。)

 

一方で徳島大や群馬大など、留年生がたくさん発生してしまう厳しい大学もあります(年度により変動アリ)。おそらく異常なくらい採点基準の辛い先生がいるのでしょう。一人でもいてその科目がアウトなら留年ですから大変です。どの科目も総じてダメならともかく、その科目のみの単留は気の毒ですから、救済措置もあるべきかと思います。

 

厳しい大学は100人入った同期が卒業時には70人になることもあると言います。結構な率ですね。うちの息子の大学でも平均して1割が留年だそうです。これでは医学部は留年が多いといわれてもやむなしです。

 

 

大学受験時よりも勉強しないといけないのか?

医学部の勉強は大変で、大学受験の時よりもたくさん勉強しないといけないと言われます。これについては結論から申し上げれば真実ではありません。ただしそれは息子から聞いた話だけが情報源ですから、一般論と言えるかはわからないことはお断りしておきます。

 

試験範囲は教科書1冊分?

よくある話に、医学科の1科目の試験範囲は分厚い医学書まるごとで、その分量は大学受験の日本史世界史以上といったものがあります。それが本当で、あれが何科目もあるのかと考えると気が遠くなってしまいます。

 

確かに試験範囲が高校の日本史の教科書以上の分厚さのことはあるそうです。しかしその試験で求められるレベルが大学受験のようなことはなく、必要なところを読めば良いとのこと。それどころか大概は過去問やシケプリをやれば、教科書を読む必要すらないということでした。

 

1回の試験で本当に大学受験レベルの科目が複数あればさすがにキツ過ぎ。医学生はそこまで優秀な集団ではない。買いかぶり過ぎ、とは息子の言葉です。

 

勉強時間は大学受験時を超えるか?

多くの大学が2年生の時に最も忙しいとようです。それは解剖実習を始めとする基礎医学を学ぶ学年に当たります(3年でやるところもまだあるようですが⋯)。基礎の先生は研究者気質で臨床をやっていないことが多いですから、熱心というか厳しいというか、臨床の先生に比べて点数の付け方が辛いのが顕著です。

 

出席も厳格傾向なので授業に出ながら実習もこなさなければならず、その上レポートやテストもひっきりなしです。誰もがそれなりに忙しいのは間違いないでしょう。実際、大学生とは思えないくらい朝から夕方までびっしりと時間割が埋まっていました。

 

でも大変には大変だがそれだけならば中学高校とそんなに違わない、と息子は言います。追試を避けつつ単位を取る程度で良いならばそんなに大変ではない、とも。つまり大学受験時よりも大変ということもないだろう、とのことです。

 

ただし、良い成績を残したいと思うならば話はまったく変わります。息子は中高ではずっと上位でしたから、意外と真面目というか手を抜けなかったようで上位を狙いにいきました。その結果、確実に大学受験の勉強時間よりも多く勉強に費やしました。息子は受験時に満足に勉強しなかったので心配でしたが、ここでしっかりとできたのは良い経験になったでしょう。

 

次に根を詰めて勉強をするのは国家試験の前になります(CBTは大したことないらしい?)。でも9割通るような試験に落ちるはずないと言っていますから信じようと思います。

 

まとめ

・医学部は必修科目ばかりで構成されているため留年しやすい。

・医学部の勉強は単位を取るだけならばそこまで大変ではない。

 

文系学部の大学に比べれば、恐ろしくキツい大学生活だと思います。しかし、アメリカの大学はもっとずっと厳しいようですから、それに比べればまだまだです。巷の噂くらい、もしくはそれ以上に本当に厳しくしてもいいかもしれません。

tagPlaceholderカテゴリ: 2020年4月, 医学生

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