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中学・高校  ·  2018/10/08

先生からマネージャーへと変化する親の役割

こんにちは。大崎です。

 

私と息子のタッグを中心に、妻のサポートを得て駆け抜けてきた中学受験も終わり、中学へ入学しました。母親である妻のサポートの仕事は変わらないとしても、私の役割は変化せざるを得ません。

 

今回は中学入学以前と以後で、子供に対する親の関わり方がどう変化したかについてお話しします。

 

インデックス

  1. 役割の変化
  2. マネージメント業務

役割の変化

 

先生としての限界

中学受験の時は父親の私が先生として息子を指導してきました。しかし中学入学後はその役を降りようと決めていました。そういうとかっこいいですが、実質先生役は務まらなくなるのが目に見えていましたから、恥をさらす前に自主的に降板したというのが真相です。親としてみっともないところは見せたくないですから。

 

数学や物理化学を教えてはボロが出るのは確実なので、得意な社会を中心とした文系科目でちょこちょこ口を出して威厳を保とうと考えていました。子供にはできるだけ長く偉そうにしていたいものです。

 

そうは言っても、まだ親離れも子離れもできていません。その気になれば子離れの方はすぐにできましたが、中高の6年間で互いの依存心は自然と減っていくのでしょうから、関われる間は関わっていたいという気持ちでした。自然にできることを無理に急いでする必要はないというのが我が家の方針です。おむつ外しのトイレトレーニングと同じですね。

 

側面支援

そこでできることを考えて行き着いたのが、勉強のマネジメントをすることです。直接的に勉強を見てやることは限定的にしていき、その分の余力を間接的な支援に充てることにしました。

 

イメージするのは芸能事務所のマネージャーです。今日の予定は〜、次の勉強は〜、と示してやることで、無駄な時間を過ごさせないようにすることが目的です。

 

そして最終的には、自力で予定ややるべきことを考え、学習面では完全に親離れさせることが目標となります。そのために、年齢が上がるにつれて、繋いでいた手を徐々に離していくことを思い描いていました。

 

 

マネージメント業務の中身

 

時間の管理

もう少し具体的にマネジメントの内容に触れていきます。まずは勉強時間の管理です。滞りなく勉強するためには絶対に必要です。

 

そのためには学校の時間割を把握しておかなければいけません。教科別にかかる時間も大まかに抑えなければいけません。まずは息子と相談して決めた予定を運用していき、様子を見ながら見直しをかけて使えるものにしていきます。

 

流れができてうまくいくようになれば、それを自動化していきます。そのためには、毎日決まった時間にできることを固定していくことです。起床直後、朝食前、通学時、夕食前、就寝直前など、生活していれば必ずやってくる時間にやることを決めていれば、わずかな時間でも無駄なく利用できるようになっていきます。

 

例を挙げると、就寝直前と起床直後での記憶物のサンドイッチです。これが一番記憶の定着率を高くしてくれます。通学時には英語のリスニング。お風呂では暗記物の手作り音声教材を聴くといった具合です。他にも短い時間でできることをスキマ時間に組み込んでおくことが多く、飽きずに効率よく勉強できるように工夫しました。

 

固定して自動化すれば、何をするかを考える手間が省け、流れ作業で勉強ができます。親が口を出す頻度も減り、少しずつ自立していくことも期待できるでしょう。

 

自動化したところをかき集めると大体1時間くらい。そしてそれ以外の勉強時間は平日で1時間取れれば十分でしょう。普段の勉強は2時間までという家庭の方針にも合致します。

 

自動化できたところ以外の勉強時間で宿題をやったり、学校の予習復習をすることになります。そこは息子の裁量に任せるようにしました。独力でやる練習です。もっとも、宿題などやらざるを得ない勉強はこの時間に当てるので、元々親が口出ししなくても自分でできます。やることが限られているので練習にはちょうど良いですね。それでもなお余った時間は数学などじっくり取り組む学習を自分で組んでやっていました。それも選択の余地は少なくて好都合でした。そうやって少しずつ自分でやっているんだという体裁を整えていきました。

 

中学生は部活等で結構忙しいものです。趣味に時間も割きたいでしょうし、家族の会話も絶対に必要です。限られた時間を有効に使うには、子供ひとりの力では現実的に困難です。大人の知恵を授けつつ、だんだん独力でできるようにしてやるのが親の仕事と考えていました。

 

教材の使い方・選定

教材は基本的に学校で配布された物を使用しました。それがそのまま定期テストの対策にもなって無駄が少ないのが利点だからです。そのため、大学受験の時期までは学校と無関係の教材を買ったことはあまりありません。

 

基本的には与えられた教材を使いましたが、その教材の使い方については指示を出しました。数学の問題集は、宿題でなくとも一番簡単なレベルから全てやらせました。逆に試験範囲の指定がなくても、一番難しい問題まで解かせるようにしました。簡単な方は1周で十分でしたが、難しい方は2〜3周やらせます。要は、手元にあるものをとことんやり尽くすという発想です。

 

英語では配布されたもので音声教材が付属していないものは、別売りの物を探して購入したり、ダウンロード教材を落としたりして対処しました。英語はとにかく耳から重視でいきました。その成果もあって、リスニング対策は全くせずに済んでいます。

 

まれではありますが、やはり教え方の良くない先生は存在するものです。新任の化学の先生がいたのですが、いまひとつ体系だって教えられていない様子でした。初歩をすっとばして難しいところへ入っていたようです。そのときは初歩の初歩からわかる参考書を探しました。レアケースですが、臨機応変に対応できました。

 

教材を探す方法はほとんどがネット利用です。息子には大学までスマホは与えていませんでした。その上、教材選びには無頓着でしたから、自分で探そうともしません。親に対する信頼もあったようなので、私や妻がネットの評判を見て、複数の高評価を得ている物を見つけて手に入れていました。そのため、参考書・問題集にはずいぶん詳しくなりました。自分で探すことも、それはそれで経験になりますが、その経験と勉強時間を天秤に掛けて、どちらを選ぶかはご家庭の方針によるでしょう。

 


このマネージャー業の時間管理の方は、中学の間はもちろん高1くらいまでは順調に機能しました。うまくいっていただけに最後まで続けるべきだったかもしれません。この辺の事情については高校生活を振り返る時にお話しします。

 

参考書・問題集選びの方は、大学受験まで続きました。大学に入るまではネット環境にできるだけ触れさせたくなかったというのが大きな理由です。時間の無駄も大きく、そんな暇があれば勉強をした方がずっと効率的だからです。幸い、親が選ぶものに最後まで文句は言いませんでした。そこは運が良かったですね。特に受験も近くなった高3時には、あれやこれやと問題集を探したのも良い思い出です。これについても大学入試の時に改めてお話しします。

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