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中学受験  ·  2018/09/20

受験本番 待つ身は辛い

待つものの象徴

いよいよ受験本番を迎えました。日を追って回想していきます。

 

インデックス

受験を前に

2月1日

2月2日

2月3日

受験を前に

 

受験の出願も済ませ、受験日まで残りわずかとなりました。ここでインフルエンザなどをもらわないよう気をつけないといけないので、マスクをして学校へ行かせました。ここで学校を休ませるのはひとつの手です。でも我が家ではいつも通りにしようと決めていたのでずっと通わせました。休んだのは受験当日だけです。

 

大会場で行われる中学の受験の模様などもテレビで流れるようになってきました。お試しで受験する人が多いからこその大会場なのですが、このお試し受験は回避しました。やはりインフルエンザに感染してはいけないとか、本気じゃない受験は練習にならないとか、いくつか理由を付けて受けないこととしました。ですから、試験初日が本命の麻布の試験です。

 

 

2月1日

 

朝は早く起きました。受験に合わせて多少早く起きるようにはしていましたが、元々早く起きて朝勉強する習慣をつけていたのですが、年明けからは5時頃に起きるようにしていました。午前中に頭の働きをピークに持ってくるにはそうした方が良いということでしたから。

 

最寄り駅の広尾から会場に向かう間、他のたくさんの受験生も親と共に坂を登っていきます。私たち同様両親がそろっているところもたくさんいます。受験生の中には塾単位で列を組んでやって来る一団もいました。麻布の門のところでは、塾の先生や関係者らが受験生を迎えて握手しています。有名な光景だ、と私は喜んで見ていたのですが、息子の方はどうやら余裕がなかったようです。

 

受験生が校庭に集められ、番号順に校舎に入っていくのですが、息子は後ろ、つまり私たちのいる方をまったく見もせずに行ってしまいました。イベントの時にはだいたい親のいるところを見つける息子の、いつもとは違う様子に不安になりました。

 

午後の試験が始まった後だったかと思います。算数と国語の問題が掲示板に貼り出されました。見たところ、算数はこんなものか、という感じです。しかし国語はどうでしょう。簡単だった前年よりも難しいのは明らかです。読めているだろうか。心配です。こういうとき、祈るしかできないというのは本当に辛いものです。しかも長い。年齢を重ね、年々時が経つのが早くなっているというのに、ほんの数時間がこんなに長く感じることがあることに驚きです。

 

それでも長い時間は終わり、息子も出てきました。どうだったか聞くと、いつも通りできた、つまり過去問と同じくらいできたという答え。それなら大丈夫かとも思いましたが、国語の問題で比較的簡単だと思うところを念のため聞いてみました。するとそこの答えが違うんですよね。正答率が高そうな問題だったので不安になりました。社会でもひとつ間違いが見つかったということで、さらに暗雲垂れ込める展開に。とはいえ、過去問をやっていてもミスはそれなりにありました。だからこんなものだろうと納得させ、次の日に備えることにしました。

 

 

2月2日

 

この日からは合格可能性の高い学校も受けていきます。そうは言っても最後まで合格を確定させていないとプレッシャーが強まっていくことになるので、今日で決めたいところ。

 

2日ともなると、試験会場は2月1日のような喧噪もなく、試験も淡々と進んでいったようです。麻布と違ってほとんどの学校は午前中で終了です。午後は自宅に戻りゆっくりと休めたようでした。

 

この日は試験問題を持って帰っていたので、ざっくりと採点してみました。答えは一旦問題用紙に書いてから、確認した後に解答用紙に書くように模試の時から指導していたので、書いた答えがわかるようになっていました。

 

明日も試験のある息子をさっさと寝させてあとで、今日の問題を解いていきながら息子の解答と比べていきます。まずは算数からです。すると何ということか、私の出した答えと違っているところがちらほら。そんなはずはないと検算しますが、やはり私の答えの方が正しそうです。

 

よく見ると大変なことに気づいてしまいました。脇に書いてある計算に明らかなミスがあることに。計算にミスは付き物だから検算を必ずするように言い聞かせていたし、そういう癖もつけていたはずなのに。

 

ミスは他科目でも散見されました。12歳の子供が、完全に平常心で入試を受けられないのは仕方ないのかもしれませんが、それを飛び越えて緊張し過ぎの張りつめた異常な状態で受けていたのだろうと想像されました。

 

それでもなお、なんとかギリギリ合格してくれるのではないかと期待している自分がいます。何と言っても偏差値的には十分足りていましたし、過去問も普通にできてましたから。

 

その一方で、これは初日の麻布でも同じことやっているんだろうな、これではとてもダメだろうな、どこも合格できないんじゃないかとか、悪い方の想像もいくらでも浮かんできます。

 

そんなことをいろいろと考えていると、夜もぐっすり眠ることもできません。何とも言えない時間がゆっくりと過ぎていきました。どちらにしても、この2校の結果は明日出ます。

 

 

2月3日

 

2日校の合格発表

3日の試験が終わった後、合流してお昼ごはんを食べました。その後合格発表を見に行きます。まずは昨日の試験の発表からです。

 

何時からだったかはもう覚えていませんが、たぶん13時か14時だったのでしょう。発表時刻より前に会場について待機していました。

 

時間が来て合格者の受験番号が書かれた紙が掲示されました。すぐに番号を探します。しかし、残念ながらいくら探しても息子の受験番号は抜けていました。

 

息子は呆然としています。おそらくそこそこ自信はあったのでしょう。昨晩ミスが見つかっていたことは話していません。ミスがあったことを知らないだけに信じられないという顔をしています。妻も同じような表情でした。

 

ここで合格して、意気軒昂と第一志望の合格発表に向かう予定でしたが、すっかり意気消沈して移動することになりました。次の発表まで約1時間です。

 

第一志望の合格発表

発表の時間には間に合いました。見に来ている人は思ったより多くなかった記憶があります。発表前ですが、何となくですが合格しているような気がしていました。他のどこの志望校よりも断然時間をかけて過去問に取り組んできましたし、絶望的にできなかったことなど1度もないくらい問題との相性が良かったからです。私も妻も息子も、期待の方を大きく持って待っていました。

 

時間が来て受験番号が掲示されました。番号は、ありませんでした。

 

気がつくと校舎の外に出ていました。ハッキリ覚えていませんがふらふらといつもと違う道を通って、気がつくと有栖川宮記念公園にいました。何か言って息子を慰めたと思うのですが、今思い出しても夢か現実かわかりません。そこからさらに、どうやって自宅に戻ったのかまったく記憶にありません。辛いことがあったときは、脳が覚えないようにするというのはどうやら本当のようです。

 


この日決められなかったので、まだ明日以降試験は続きます。永遠に終わらないような錯覚に陥ったことは覚えています。底なし沼でもがいているような感覚もありました。はっきり言って、もうダメだろうと覚悟しました。 

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