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2018/09/04

記憶力の悪さを嘆く暇があれば、覚えきるまで繰り返そう

記憶力が悪いせいにして勉強をしない人は結構多いんじゃないでしょうか。思考力の比率が増している現在の試験においても、記憶力が全く問われない試験はそうそうあるものではありませんから、覚えることが苦手だと苦労が多いことは間違いありません。

 

でも実際には、記憶力が悪いというよりも、覚え方を知らないことの方が圧倒的に多いと思われます。本当に勉強したくないから、その言い訳として記憶力の無さを主張するなら仕方ないですが、できることなら片っ端から覚えたいと思っている人の方が多いと信じています。

 

そういう人のために、今回は記憶の極意をご紹介したいと思います。先にネタばらしをすれば、覚えるまで繰り返すというだけなのですが、数回やっただけで覚えられないと嘆く人のなんと多いことでしょう。正しく繰り返す方法を覚えていただき、記憶力に自信が持てるようになってもらいたいと思います。

 

インデックス

100回繰り返せば覚えてしまう

繰り返す方法の具体例

覚えきるまでの回転数を減らすには

100回繰り返せば覚えてしまう

 

基本的には100回繰り返せば覚えられないものはないと考えています。まったく理解できないものだとしても、日本語あるいは発音できる言葉である限り、繰り返せば覚えられます。と言うよりも嫌でも覚えてしまうでしょう。だいたい、九官鳥やオウムでもできることを人間ができないはずがありません。門前の小僧習わぬ経を読む、ということわざもあるくらいです。

 

そうであるならば、英単語であれば、まとめて覚えようとする前に、正しい発音とスペルの関係について学んでおいた方が良い、ということになります。(英語については中学・高校編で詳しく書きます。)

 

ともあれ、100回繰り返せば覚えられないことはない、ということを頭に入れておいてください。この前提で話を進めます。

 

 

繰り返す方法の具体例

 

繰り返すといっても、やみくもにすればよいというものではありません。ただ呪文のように唱えるだけでは本当に100回かかってしまいます。それでも100回やれば覚えられると思いますが…

 

ポイントは「空で思い出す」ことです。何も見ないで再生、再構築しようとすることが、ここで言う「空で思い出す」という作業です。最近は「空(そら)で」をあまり使わなくなりましたが、私の若い頃は「暗唱する」よりも「空で言う」と言ったものです(地域性かも?)。「そらんずる」と同じ語原であるらしい「空」です。

 

具体的なやり方を見ていきます。

 

暗記法

覚えたい内容を3〜4秒の短いフレーズする暗記法は、最初に頭の中でスムーズに音を鳴らせるようになるまで読み込みます。10回以上読めばだいたいよどみなく口からフレーズが出せると思います。

 

気体の性質を例にして見ていきましょう。

 

そこからが本番。空で思い出していきます。まずフレーズの後ろ半分を隠して言っていきます。口が覚えているので結構出てくるでしょう。そして次第に隠す範囲を広げ、最初の1文字だけで出てくるようになれば次の段階です。

後半を隠した暗記法です。

最初の1文字だけで言えるようにします。これは読み込んでいれば案外簡単にできます。

次はフレーズの前半部分を隠して言っていきます。出だしがわからないこちらの方はなかなか難しくなります。ここまでできるようになれば1サイクル終了です。この1サイクルで約20〜30回程度(最初の読みを含みます)口に出していると思われます。

 

2サイクル目以降は、前のサイクルまでに覚えた記憶が少なからず残っているので、読む回数は確実に減ります。そしてあとはセット数を重ねていけばいくほど、全部を空で言えるくらいになり、長期記憶として定着していきます。

・マインドマップ

マインドマップはブランチの上に書かれているワードを消したものを作成し、ファイルの表裏にしておくようにしました。マインドマップソフトiMindMapを持っていれば、ファイルを複製してワードを消せば良いですし、手書きのマップでもコピーしてワードをホワイトで消せば簡単に作れます。

上下の2枚のマインドマップを背中合わせにファイルに入れます。

空白ブランチがあると、本能的にワードを埋めようとする力が働くようで、空で思い出す作業ととても相性の良い学習法と言えます。ワードは全部隠しても良いし、一部だけ隠しても良いし、段階的に隠す範囲を広げていくのも良いです。そこはお好みでやってください。

 

隠しているワードが見えるようになってきて、最終的には白紙上に全部書けるくらいになれば完璧です。書かずに空で思い出すだけでも十分に効果的です。

 

注意点

暗記法でもマインドマップでも、思い出すときに時間をかけて一生懸命に思い出そうとすることは、それはそれで意義があるのかもしれませんが、私は時間の無駄と決めてすぐに見るようにしていました。わからなかったらあまり考えずにすぐに答えを見るのです。見たらすぐに隠し、それをその場で思い出す作業をします。今見たばかりなので簡単に思い出せますが、それで構いません。一度思い出せなかったところは次もまたひっかかる可能性が高いので、その時もまた同じようにします。それを繰り返していけばやがてできるようになります。最終的に全部覚えればそれで良し、と割り切ることが無駄が少ないと思います。

 

 

覚えきるまでの回転数を減らすには

 

理解度を上げる

よく分からないことでも100回転すれば覚えられると申し上げましたが、理解度を100%に近づければ、それこそほんの数回転で覚えられることがあります。考え抜いたものの覚えやすさは俯瞰力も働くので本当に容易です。

 

気をつけたいのは理解できたと思って回転することを怠ると、テストなど肝心なところで出てこないことになりかねません。もう覚えたという段階からさらに繰り返す。これによって本番で計算できる確実な点になるのです。だから、理解していると油断せず、しっかりと回転させましょう。

 

熟練度を高める

仮に覚えるのに100回かかったとしても、次に同じレベル、同じ量のものを覚えるときには、おそらく100回かからずに覚えられます。記憶は技術だからです。空で思い出す作業などは、数をこなすと必ず熟練度が増します。それによって回転数は確実に減っていくのです。それが減った分、記憶力が上がったと見なして構いません。

 

不公平なことに、記憶力には先天性もあって、最初から回転数が少なくても覚えられる人もいます。しかしそこで、自分には才能がないとあきらめていてはつまらないです。記憶の技術を確実にものにしていき、ちょっとばかり記憶が得意と思っている要領の良いだけの人などは軽々と追い抜いてしまいたいですね。

 

サジェストペディア記憶法

 

’’ブルガリアのロザノフ博士が開発した「サジェストペディア速習記憶法」は、私が知りえるかぎり、世界でもっとも効果的な記憶法の1つです。
引用 - マンガでわかる記憶力の鍛え方 サイエンス・アイ新書

 これは著者の児玉光雄氏が書いていることです。

 

この記憶法は約30年前に知ったもので、その当時は教材も複数発売され、そのうちいくつかは持っていました。

 

スーパーラーニングという名称で展開していたその記憶法。高校生だった私も取り入れて主に英単語を覚えるのに使ったものです。そのとき覚えた英単語は今でも覚えています。だから間違いなく効果はあります。

 

この学習法はほとんど広まらなかったようで、ネットを調べても全く出てきません。それにもかかわらず、記憶の本で研究者が「もっとも効果的」と評していることに驚きを感じました。

 

当然息子にもその方法は採用し、暗記法の仕上げとして使いました。やはり効果はあったと思っています。しかし中学での英単語のときに使ったときに、私のときのような劇的な結果が出なかったので、ちょっと今ここで紹介するのは控えます。誰でもできるものを出さないと無責任ですから。

 

今現在、私自身が実験台になってデータを取っているので、自信が持てるようになったら改めて紹介したいと思っています。しばし猶予をください。

 

 

簡単にやり方だけ説明しておくと、クラシック音楽をバックに、録音した教材を6秒おきのリズムで流します。再生〜6秒〜再生〜6秒の繰り返しです。そのリズムに合わせて呼吸しながら聞くだけ、という記憶法です。ポイントはその際にリラックス状態を作り上げることなのですが、息子にはそのリラックスをあまり熱心にやらなかったことが最大の効果が上げられなかった原因と考えています。リラックス状態を作り上げる方法とともに、より詳しいやり方をご紹介できるよう、学習法の確立に力を注いでますので、お待ちいただければと思います。


いかがだったでしょうか。記憶力が良くなければ努力をしないといけないのか、と問われれば、その通りと言うしかありません。そうそう楽にできるものはないからです。

 

でもここに示した方法は、必ず上達して記憶力が良くなることは確実です。ぜひ試していただいて、記憶では負けない、という状態を目指していただきたいと思います。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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tagPlaceholderカテゴリ: 勉強法, 2018年9月

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