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小学校  ·  2018/06/24

ゲームをやらせたくない親の策略

 先日、次のようなニュースがありました。


 

❝ ゲーム依存、治療進展へ一歩 WHO「精神疾患」認定

    引用元 日本経済新聞 電子版

 

URL:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32164080T20C18A6EA3000/


私はこのニュースを見て、やっとこういう動きになってくれたかと肯定的に評価しています。なぜなら我が家では息子にゲームをやらせて来なかったからです。ゲームの危険性を感じてのことでした。

 

子供にゲームをやらせるべきか否かで悩んでいるご家庭はたくさんあることと思います。どちらかと言えばやらせたくはない人の方が多数ではないでしょうか。

 

 

今回はゲーム否定の見地から、どうしてゲームをやらせなかったか、それによっての功と罪、さらにはゲームへの対抗策として取り入れていたものについてお話ししたいと思います。


インデックス

ゲームの弊害

経験したからこそわかる虚しさ

ゲームは楽しすぎる 

イマジネーションを奪う

ゲームしないことの弊害

ゲームから遠ざける戦略

小さい頃からの徹底した方針

ゲームの代わり

後日譚

ゲームの弊害

経験したからこそわかる虚しさ

私は結構ゲームをやってきました。ゲームウォッチ、LSIゲームに始まり、ファミコン、スーパーファミコン、プレイステーションと変遷していくのに立ち会い、100は下らない数のゲームを買って、気の遠くなるような時間を費やして遊んできました。

 

その私がゲームをやめてから思ったのは、なんと無駄な時間を過ごしてきたのかという後悔でした。

 

良かったことはあります。ゲームを介して友達同士遊ぶことが多かったし、話題もゲームのことが多かったです。でもそれだけなんですよね。

 

ゲームがなければ全くつきあいがなかった友達も多分いたと思いますが、なくても続いたであろう友人関係がほとんどです。今会ってゲームをすることもありませんし。

 

 

そう考えるとゲームはやらなくても良かった。少なくともあんなにやることはなかったとどうしても思ってしまいます。

 

ゲームは楽しすぎる

どうしてあそこまでゲームをやってきたのでしょう。それは楽しかったからに他なりません。楽しいしからこそなかなかやめられなくなります。

 

とは言え、高校までは自分の部屋にテレビもありませんでしたし、ゲームボーイはまだない時代だったのでまだマシでした。しかし、大学に入って一人暮らしを始めると、誰も止めるものはいません。すぐに目も悪くなりました。自業自得です。

 

おそらく私は、ゲーム中毒あるいはそれに近いものだったのかもしれません。冒頭に挙げたニュースのように、ゲーム障害は極端な例だとしても、そちらの方向に悪くなっていく可能性は、誰にでもあると思われます。

 

ましてや子供、それも小学生ではとても制御できません。刺激が強すぎるんです。少なくとも小学生に与えていいものではありません。(私の小学生の時にはファミコンすらまだ普及していませんでした。)

 

その刺激はゲームをしていないときにも及びます。ただでさえゲームは時間を食うのに、それ以外の時にも影響があるとすると、あまりにも時間を浪費しすぎです。他にすべきことはたくさんあるはずです。

 

 

そういう意味では、今はスマホという新たな難敵も出現しています。それはいつでもどこでもゲームができることを意味します。これはゲーム以上に持たないという選択が難しいので大変です。ただ、スマホに関してはゲーム以外の問題点もある、というかそちらの方がむしろ大きい。でも今回はゲームの話ですから、スマホの問題はまた別の機会に譲ります。

 

イマジネーションを奪う

最近のゲームは絵がきれいで滑らかに動き過ぎます。ドット絵が動いていたに過ぎない私の時代とは明らかに別物です。だからこそ刺激が強すぎるんですが、あれだけリアルだったり派手だったりするものを見ていると、想像力を働かせる余地がなくなります。

 

現実にはありえないファンタジーのような世界が画面に表現され、その中を分身であるキャラが動き回れるのです。子供が想像できる能力を大きく超える舞台で思った通り(に近い)のアクションができる。これではイメージする力の出る幕なしです。

 

「すごい映像を見ている方が、イメージできる範囲も広がるんじゃないの?」

 

それは私も考えました。でもおそらく違います。

 

妻は小さい頃の愛読書にナルニア国物語が好きでした。ご存じのように数年前に映画化されましたね。それに対する妻の意見です。

 

「映像はすごかったけど、私の想像していた世界はもっと壮大だった気がする。でもそれを思い出そうとしても、映画の映像しか出てこない。」

 

子供の頃に想像力を働かせていた大人ですらこうです。ましてや子供なら。

 

他人(開発者)のイマジネーションに飲み込まれてしまい、自らの想像力は働かなくなってしまう。これは恐ろしいです。想像することは結構面倒な作業なので、やらなくて済むならしなくなる。私はそう考えています。

 

だからこそ、少なくとも子供時代にはゲームを与えるべきではない、と思うのです。

 

 

なお余談ですが、ディズニーランドでミッキーマウスが「イマジネーション!」と叫んでますが、あれはウォルトディズニーのイマジネーションを称えているととらえた方が正確だと思います。ディズニーランドも楽しすぎて、ゲストからイマジネーションを奪っているのかもしれません。(あそこでは余計なことは忘れて楽しむことに徹します。)

 

ゲームをしない弊害

 

そんなにゲームが嫌なら与えなければいいんじゃないか。でもそれが難しいということは、子供を育てていれば(育ててなくても?)誰もが知っていることです。一番の原因は言うまでもなく友達です。

 

確実に言えることは、ゲームをしないと遊ぶ機会が減ります。息子の小学生だった頃は小3くらいからゲームで遊ぶことが増えました。それまで外で駆け回っているのが主流だったのに、急にメインの遊びがゲームに移っていきました。

 

そこで親は心配します。仲間外れからのイジメへの発展です。それだけは避けたくて嫌々ながらゲームを与えている。そんなご家庭は今でも多いことでしょう。

 

ゲーム依存症のようなニュースや、ゲーム反対の意見を見てしまうと、不安で仕方ない。でもゲームを与えないことで起こるかもしれないイジメはすぐそこに迫った危機です。親にとってはまさに究極の選択。そこにある驚異に対抗すべくゲームを与え、危険性は誰にでも当てはまるものではないと自らに言い聞かせ、うちの子は大丈夫と考える人がいたとしても、ある程度は仕方ないですね。

 

ゲームから遠ざける戦略

 

我が家ではどうやってゲーム問題を乗り切ったのかを振り返りたいと思います。

小さい頃からの徹底した方針

生まれる前から、何があってもゲームはやらせないと決めていました。たとえイジメに遭おうとも。そのときは親が出て行って、戦ってやるかと思っていました。ちなみに我が家のイジメに対する考えは、1対多が基準でした。1対1なら自分で戦ってこい、です。多勢に対しては親が出ようと決めていました。

 

ゲームをやらせないために小さい頃から、言葉を悪く言えば洗脳してきました。当時はゲーム脳という言葉がありましたから、ゲームをするとゲーム脳になって頭が悪くなる、と言い聞かせてきたのです。我が家では、知的であるべし、と表看板に掲げてきましたから、その考えはすんなりと子供に受け入れられました。

 

 

小さい頃からさんざんゲームをしてきておいて、我ながらひどいとは思いますが、反省の上に立って直していかないと一族としての進歩がないと、恥を忍んで実践してきました。もちろん代替案は用意してありました。

 

ゲームの代わり

私はゲームも好きでしたが、非電源のアナログゲームも好きでした。将棋やオセロもそうですが、当時発売されていた他のボードゲームもよく遊んだんです。ロボット大戦争、ペトロポリス、有名なところではモノポリー。人生ゲームもやりましたが、中身がかなり物足りないですね。

 

そういうものを与えようと最初から決めていたのです。結果としてその作戦は大成功でした。うちの息子と遊べばボードゲームで遊べる、ということで友達はよく集まっていましたようです。そういうのが好きな子は必ずいるものです。普段はゲームで遊んでいる子も、たまには遊びにきたそうです。

 

もちろんイジメられることもありませんでした。これからゲームを与えようか迷っている方、もう与えているけど少しでも影響を減らしたい方は、アナログなボードゲームを選択肢に入れてはいかがでしょうか。

 

 

今でも我が家に残っている非電源ゲームをいくつか紹介したいと思います。ちょっと長くなり過ぎるので、次回から2回に分けてご紹介する予定です。

 

頭脳ゲーム

将棋など、1対1の対戦ゲームが中心です。知的なことを重視する観点から行った遊びで、私と遊ぶことが前提になっています。

 

地頭が良くなる頭脳ゲーム10選

 

ボードゲーム

ボードゲームの先進国ドイツのボードゲームが中心です。多人数で遊ぶことが前提で、息子が友達と遊ぶのはこちらのほうが多いです。

 

コミュ力がつく! 複数人で遊ぶボードゲーム10選

 

後日譚

 

大学生にもなったので、もう私が口を出すことでもありません。息子がゲームを買いました。任天堂SWITCHです。その結果どうなったかというと、友達と遊ぶのに持って行く時に使うくらいで、ほとんど遊んでいないようです。聞けば下手だからやる気がしないとのこと。そういえば小さい頃から友達の家でゲームをすることはありましたが、下手過ぎてで相手にならないとこぼしていました。ゲームの感想を聞くと、映像はきれいだけど思うように動かせないし面白くない、と言います。少なくとも今後依存症になることはなさそうです。

 

大人になってからなら自己判断でどうしようがどうなろうが勝手です。しかし子供に与えるかどうかは親が決められます。責任は親にあります。

 

WHOのニュース、私は朗報だと思っています。これを理由にして、ゲームを拒否する親が増えると思うからです。その考えを共感できる親同士が相談して、将棋を習わせるとか、ボードゲームで遊ばせるとか、対策できる機会となれば良いですね。

 

 

悪い方向へ向かう可能性があるのですから、そちらへ行くことは避けるのが当たり前だと私は考えます。

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コメント: 1
  • #1

    なないろ (木曜日, 07 3月 2019 10:31)

    先日、小1息子のクラスの子たちがチャットで繋がってゲームをしているという事実に驚きました!お母さんたちに「ゲームなかったら何して過ごしてるの?」と聞かれ更に衝撃を受けました。うちでは兄弟3人工作したり、下の子に合わせてごっこ遊びしたり、時には喧嘩しながら自分達で遊びを作り出しています。掃除洗濯炊飯お風呂掃除などなどお手伝いもしてくれて、やることはいくらでもあるという感じ。YouTubeも必要な検索以外は見ません。ゲームなしっ子は激レアさんになりつつあるんですね…。

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