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About Us  ·  2018/05/24

体験記ダイジェスト

2020/12/14 タイトル変更 修正+リンク追加

(注意)体験記をじっくり読みたい方はネタバレになるので読み飛ばしてください。

 

これから体験記を読んでいただくときに、より楽に頭に入りやすくなるよう、ざっくりとおおまかなあらすじ、背景を書いておきます。

 

大雑把な流れを先に押さえておくと、細かいところが理解しやすくなります。勉強の基本と同じです。

 

けれども、今後のブログ記事をできる限り新鮮な気持ちで読みたい方もいらっしゃると思います。そういう人は読み飛ばしてください。

 

  1. ごく普通の一般家庭
  2. 小学校〜中学受験
  3. 実力証明の中学時代
  4. 進路に悩んだ高校時代
  5. 大学受験
  6. 教育を終えて

ごく普通の一般家庭

私達は3人家族で首都圏在住です。というか、これはハッキリと書いてしまいますと、東京都です。

 

医者とか弁護士とかIT会社の経営者とか、そういう特別な職業ではない、ごく普通の一般的な家庭です。少し普通じゃないところを挙げるとすれば、妻の父親が医師です。正確には医師でした。過去形なことからもわかるように、現役ではありません。息子がこの先医師になっても、継ぐべき病院もありません。

 

学歴は夫婦ともにMARCHレベルです。

 

私達の世代は人口が多いので、私立大の価値が今よりも高かった時代でした。早稲田政経

の偏差値が東大を上回る、なんていう記事が週刊誌に載ったりしました。私立文系がバカにされることはほぼありません。大学入試にまでバブルの影響があったんですね。MARCHも現在よりは難易度は高かったはずです。

 

いずれにせよ、恥じるほどではないが、誇れるほどでもない。MARCHは今も昔もその点は変わってません。

 

私達夫婦の出身大学は同レベルですが、その前にもひとつ共通点があります。それは中学受験をしていたことです。私は地方(高知)で妻は東京と、それぞれ受験して私立の中高一貫校に合格しました。

 

そういう両親ですから、うちでは息子が産まれたときから、中学受験をすることは規定路線でした。

 

小学校〜中学受験

小学校は、私立をまったく考えていなかったので地元の公立小です。小学校へ行くのに電車に乗せるのは好ましくないという理由がひとつ。そしてもうひとつの理由が主で、小学校時代は友達とたくさん遊んでもらいたいと思ったからでした。遊ぶには近所の友達がいることが重要で、そのためには公立が一番です。

 

前述のように、予定通り中学受験をさせることになりました。当初は塾に入れるつもりでしたが、いろいろ考えた結果、塾なしで臨むことになりました。

 

中学受験において、非受験生と受験生で最も差が付くのは算数です。それだけに、早めに取り組ませ、5年次にはすべての範囲(中学受験においての範囲)を終わらせました。最終的に算数はなかなかのレベルまでたどり着いたと思います。

 

算数が予定以上にうまく行ったことに気を良くし過ぎたのか、残り3科目を甘く見てしまったんでしょうね、今振り返れば‥‥。それでも何とかまとめ、本番の受験に挑みます。合格する力はついているはずでした。

 

さて、その受験の結果はというと‥‥‥残念ながら不本意なものでした。

 

挑戦校は仕方ないにしても、本命校に敗れ、押さえに用意した安全校のつもりで受けた中堅校に進学することになりました。

 

結果は残念でしたが、良いこともありました。

 

塾なしということもあり、小学校での勉強時間は最短レベルです。大手進学塾の正規の授業時間(夏期冬期講習除く)の合計よりも勉強時間は確実に短い。そのおかげで友達と十分に遊ぶこともできました。燃えつき症候群とは無縁です。

 

これからの活躍に期待しつつ中学に上がりました。

 

実力証明の中学時代

残念な結果に終わった中学受験。本命校に合格する力は持っていた(と思っている)だけに、もやもやした気持ちは完全には消せません。でも中堅校に行く生徒及びそのご家族は、結構な割合で同様の気持ちを持っているようです。第一志望で来ている子は少数派でした。どこの中堅校も似たようなものでしょう。

 

ここからが大事なことは親子共々理解していました。受験に失敗はしたものの、実力はつけてきたという自信はありました。それを証明するためにも、頑張ってこの学校で上位を目指していこうと決めたのです。

 

ちなみに進学した中高一貫校は、東大現役合格者数が1学年生徒数の2~5%程度です。まずは上位5%が目標です。

 

この頃は、息子の将来の目標もまだ定まっていなかったので、とりあえず東大を意識していました。東大を目指していれば大概のなりたいものにはなれるだろうと考えたのです。東大に合格できるように勉強しつつ、息子がやりたいことを見つけてくれるのが最良です。

 

学年上位に入るという目標は案外すぐ、中1の間には達成できました。中2では初めて学年1位を取ります。以後中学では、上位3%を外すことはなく、学年1位の回数も増えていきました。

 

これにより、息子は中学受験ではうまくいかなかったものの、きちんと実力をつけていたことが証明されました。そこそこ自信はあったものの、勝手に思っているのと実際に結果が出るのとでは雲泥の差です。自信は確信に変わりました。

 

進路に悩んだ高校時代

高校進学後も順調で、高1では最高の成績を残しました。定期テスト、実力テスト、学外模試のほぼ全てで1位を取ったのです。

 

そうなると、学年ではちょっとした神様扱いです。東大(理Ⅲ除く)合格も見えてきました。なりたいものにはだいたい何でもなれる、という我が家の教育の理想に近づきました。しかしその理想も進路が決まらないと意味がありません。息子自身は何になりたいかなかなか決められなかったのです。

 

妻は医者の娘ですから、息子の小さい頃から医者推しでした。私は成績が良いから医者、という風潮には抵抗がありましたが、本人が望むならば問題ない、と考えていました。それが妻や息子には、私が医学部反対と映ることもあったようです。私も医学部推しなら、特別問題もなく、もっと楽な受験ができたかもしれません。

 

息子は、2、3やりたそうなことを挙げたものの、結局進路を決めきれないままでした。いまひとつ勉強のモチベーションも上がらず、気がつけば高3の秋になっていました。成績は周囲がスパートをかけている間にすっかり差が縮まっていたようです。

 

大学受験

転機はお試し受験する人が多い防衛医科大学校の試験でした。無事1次に合格し、2次の面接の準備をしているうちに、医者になる気持ちが高まってきたようでした。もちろん私が反対するはずもありません。

 

そうと決まったは良いのですが、そこからは大変でした。東大と違ってセンター試験で絶対落とせなくなり、突貫工事です。センター終了後に志望校を決めてからの約1ヶ月、過去問を買ってきて仕上げました。

 

実力的には大丈夫なはずでしたが、やはり受験は精神的に疲れたようです。試験日までとても長く感じられて、早く試験日がくれば良いと言っていました。そんな中、防衛医大の合格が決まったのはありがたいことでした。

 

前期試験を終えてから合格発表までの約2週間は、後期の勉強もやる気にならず、やはり長く感じられたようでした。中学受験の失敗も思い出され、悶々とした日々を送っていました。あの時は目の前の掲示で合格発表を見られなかったので、今回はそのリベンジに、わざわざ現地に見にいくことに決めていました。

 

発表までの時間は、今思い出すだけで鼓動が少し早くなります。ネット発表もされるので、見に来る人は昔と比べるとずいぶん少ないです。私と息子は少し離れた場所にいたのですが、医学科の掲示板に受験番号を見つけたのはほぼ同時でした。すかさず歩み寄ってガッチリと握手。妻は番号を見つける前に、その光景を見て合格と気づきました。私達家族は、大学受験を乗り越えられた安堵感に包まれたのでした。

 

受験を振り返って

これで息子の受験は全て終了しました。小学生時代は練習で鍛えたものの中学受験で失敗。中学からは先行して差を広げ、高校後半で追い上げられるも前残りで逃げ切り、という受験マラソンでした。

 

伴走していた小学校時代。車から指示を送った中学時代。高校時代は沿道から応援しました。結果的には楽な勝ち方ができたと思います。

 

私達の役目はほぼ終わりました。しかし息子にとって新しいレースが始まっています。これからが本番です。医者の職務は人様の生命にダイレクトに関わる仕事です。一生勉強を続けないといけませんが、息子はもう1人でやってけるはずです。息子の走る姿を私達はのんびりテレビ観戦したいと思います。

(スポンサーの役割はもうしばらく果たさないといけませんね。)

 

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tagPlaceholderカテゴリ: 2018年5月, 大学受験, 中学受験

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